歯のホワイトニングは、歯の表面に専用のジェルを塗り、科学的に歯を白くすることです。
歯の色調を専用の器械(Tooth Color Comparator)によって測定し、数値化することでホワイトニングの効果を客観的に確認することができます。
ホワイトニングの種類
ホワイトニングには大きく分けて【オフィスホワイトニング】と【ホームホワイトニング】があります。
歯科医院でその日のうちに効果を得られるオフィスホワイトニングと、ご家庭でマウストレーにホワイトニングジェルを塗布して、決められた時間、継続的に装着することによってホワイトニング効果を得られるホームホワイトニングの2種類があります。
オフィスホワイトニング 通院回数:2~3回
オフィスホワイトニングとは歯に薬剤を塗ってレーザーや光を当てることによって、歯を白くする方法です。
短時間に白くすることができますが、その分、後戻りも早いといわれています。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは歯科医師の指導を受け、自宅で行いながら白い歯を取り戻す方法です。
こんな方にお勧めしています。
- 歯のクリーニングを行っても歯の黄ばみが気になる方や、もっと白い歯にしたい方。
- 忙しくて歯医者に通える時間のない方。
ホームホワイトニングの手順
- 使用前に、歯ブラシ・歯間ブラシ・フロスなどで歯面の清掃を行い、充分に水ですすぎます。
- ジェルシリンジのキャップを外し、マウストレーの・印の部分にジェルを注入します。
- マウストレーにジェルが適量注入できたことを確認後、鏡などを利用して、指導を受けた要領で、歯にセットします。
- 終了後は、マウストレーを慎重に口から取り出して、歯磨きを行い、口を充分に水ですすぎます。
マウストレーは歯ブラシ・水できれいに洗浄し、ティッシュペーパーなどで水分を拭き取り、トレーケースに保管してください。
ホームホワイトニングの注意事項
- ホワイトニング中、歯、歯肉、舌、唇などに痛みや違和感を感じたら、使用を中止してください。
このような症状は1~2日で消失しますが、症状がおさまらない場合はご連絡ください。 - マウストレーやホワイトニングジェルを飲み込んでしまう恐れがあるので、ホワイトニング中は飲食・喫煙は行わないでください。
- ホワイトニングジェルの量は、歯科医師・歯科衛生士に指示された量を守ってください。
必要量以上に注入しても、ホワイトニング効果が高まることはありません。 - ホワイトニングジェルは冷蔵庫(2~8℃)で保管してください。
- ホワイトニングジェルが衣類などに付着した場合には、漂白される可能性がるので、すぐに拭き取ってください。
デュアルホワイトニング (ホーム + オフィス)
オフィスホワイトニング1回+ホームホワイトニング(スターターキットのお渡し)
※ 当院ではデュアルホワイトニングをお勧めしています。
ウォーキングブリーチ
神経を取った後の変色に対し、歯の後ろから穴を開けてホワイトニングの薬剤を入れて処置を行います。
ホワイトニング治療中の注意事項
- 知覚過敏について
ホワイトニング治療中は、歯がしみたり、痛みを感じることがあります。
ホワイトニング剤による、一時的な症状なので問題はありません。
ただし症状の強い方は、知覚過敏用の歯磨剤(ヒスケア\1,050)や、フッ素のジェル(ホームジェル\735)などの使用により、症状を緩和させることもできます。
ホームホワイトニングの場合は、時間や頻度を短縮することで、症状が緩和します。 - ホワイトニングの効果について
もともとの歯の質・色によって、ホワイトニング開始直後は、部分的に色が抜けたり、色むらがでることがあります。
ホームホワイトニングの場合は徐々に効果が出るため、継続していくことで色むらは目立たなくなります。
ホワイトニングの効果には限界があり、効果は永久的なものではありません。
色の後戻りについては、生活習慣や嗜好品などの違いから、個人差があります。
一度ホワイトニング治療した歯は、後戻りしてもタッチアップ(再ホワイトニング)をすることで、初回のホワイトニング治療よりも短期間で効果が現れます。
ホワイトニング後に控えた方がよい食品
ホワイトニング直後(3時間以内)は、エナメル質が脱灰する可能性があるため、酸性の食品は控えてください。
例)柑橘系食品・炭酸飲料・スポーツドリンクなど
ホワイトニング後1~2日間は、歯が乾燥していて、着色しやすくなっているため、色の濃い食品・タバコ・洗口剤(イソジンなど)は控えてください。
例)コーヒー・紅茶・ワイン・カレー・ケチャップなど